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2009年12月 6日 (日)

05.11 六甲全山縦走

 前日、10分遅れで9時50分「新宿高速バスターミナル」を出発した
「昼間中央道高速バス」大阪行きは,一路甲斐路を諏訪湖を目指して
登坂して行った。八王子辺りまでは見るべき風景も無く、駅の売店で
買った「週間ポスト」をもっぱら研究した。
・・・と言うのは、最近「ポスト銘柄」と言って、これに掲載された株式
が急激に上昇することがあるからだ。甲府を過ぎて、韮崎辺りから右
手には八ケ岳が左手には甲斐駒が聳えて来た。このルートをわざわざ
選んだのは、この紅葉を見たかったからである。丁度この時期の山の
景色が四季の内で最も素晴らしいからである。
 
 標高1000mを越えると言う高速道での最高地点を過ぎて、諏訪湖
でバスは左に大きくハンドルを切り、信濃・伊那を岐阜中津川目指し
て下って行く。今度は左手に3000mを越える南アルプス連峰、右手
には木曾駒が岳が視野に入ってくる。バスは「駒が岳サービスエリ
ア」で小休憩し、運転手も大阪の運転手と交代する。恵那山が左手前
に立ちはだかると、長い恵那トンネルを抜けて岐阜の中津川、多治見
へと入っていく。この辺りからは人家や工場も増えてきて景観はごく
平凡になってくる。

 やがて小牧で東海道から来た東名高速と合流し、ここからは名神
高速道となる。途中、養老サービスエリアで休憩したバスはひたすら
大阪目指して走り続ける。彦根では夕闇が迫り京都ではすっかり暗
くなってしまった。午後5時を過ぎたからだ、例によって渋滞が始ま
り大駅桜口バスターミナルに到着したのは定刻を20分オーバーの6
時30分であった。8時間40分の長旅にしては疲れは少ない。最近
のこの長距離バスは3列シートで前後の間隔も広くりクライニングが
相当な角度まで倒せるし、左右も気にならない。窮屈ながらもトイレ
も付いてる。指定席の2階の座席に座ってみると眺めは、普段乗っ
ているプリメーラよりも各段に良。お急ぎで無い方には、これが意外
とお勧めである。   

 翌11月23日『2005KOBE六甲全山縦走大会』に参加し、完歩し
た。これがその証拠品。

R1

朝5:00に須磨浦公園を出初し、六甲全山を西から東へ走破して最
後は宝塚まで56Kmを歩くもので、標高差の累計は3,000mと過酷な
もの。宝塚到着は8時20分だった。出発時、到着時 も暗闇の中で1日
でやるトレッキングでは、この時期ではこれぐらいが限界であろう。

最後の詰 めの段階で足の指が痛くなり、次々に抜かれてしまったが
コンディションが良ければ7時 半には到着出来たと思う。ホテルの出
発が午前3時40分、起床が3時過ぎであるから、夜も う少し睡眠を
取っておくべきであった。

 

R2

 横尾山(須磨アルプス)あたりでようやく日の出を迎え、振り返ると
明石大橋が朝日に耀いて いた。六甲あたりにこんな場所があるの
か!と思えるような「馬の背」があったり、「鎖場」が数 ヶ所もあるの
で驚かされた。

R3

R4

R5

R6

途中幾度となく六甲の裏側にある住宅地を通る。この六甲の裏側へ
の住宅の進出は凄まじ いもので、六甲の上から眺めると、海側は以
前からの神戸の市街と埋め立て地であるが、山側にびっしり住宅が
立ち並んでいる。ここ20年程の間の事であろう。

R7

 神戸電鉄の鵯越駅近辺、新菊水CCを通って難関の菊水山へ向かう。
まだこの付近までは元気でデジカメも盛んに撮ったが、後半になるとデ
ジカメどころでは無くなってきて、完走が出 来るかどうかとの自己との闘
いとなった。

R8

R9

 やっとの思いで菊水山(459m)に辿りついた。もう、この辺りで相
当疲れてきた。菊水山で印を貰う。(嬉しい事に、チェックカードは
同じ会社の神戸支店の方から貰い、後半を頑張るよう励まされた。)

もう止めたくなっていたが、こうなったら途中で止める事も出来ない。
前進あるのみである。意思の弱い私の常套手段なのだが、先ず回
りの人にやるべき事を吹聴して、自分を追い込んでおくのである。

今回は極めて詳細な地図に前出の会社の方から懇切丁寧なアドバ
イスを書きこんだもの を頂いて随分と参考になった。同時に貰った
「ゴールまでの距離と最終時刻」の表は手帳 大にしてズボンのポケ
ットに入れて、何度も何度も取り出して残り距離を確認しながら、”あ
とこれだけ”と自分に言い聞かせながら歩いた。


R10

ここから一旦山を降りて鍋蓋山(487m)に登る。この登りは結構きつい。

R11

 次ぎは再度山・大龍寺で、ここで前夜宿泊したホテルのお弁当を受
け取り、豚汁を購入して軽い昼食をした。これが良くなかった、冷たい
少し不味いのを無理して食べた。2個貰ったのだが、もう片方が美味
しそうだったので、後に備えて取っておいたのだ。結局この2個目は重
さに耐えかねて途中捨ててしまう事になった。美味しいものは後にとっ
ておいて食べるという悲しい性がこんな所で出てしまった。  

(血液型はAはこうなんです・・・)  しかし、これからが大変で702m
の摩耶山、803mの三国岩、六甲最高峰931mが残っているのであ
る。前方には上りが延々と続いているではないか!
絶望、落胆、神様、イエス様・・・。

この辺りを最後に写真はありません。とても写真を撮れる状態では
なくなり、完歩出来るかど うかの限界に達しつつあった。デジカメ
に撮りたい風景は幾つもあったが、リュックを下ろして取り出すのが
出来ないのである。上着のポケットに最初は入れていたのだけれど、
それも重 く感じられ歩く負担になるのである。
紅葉に午後の日が射し込んで絶好のシャッターチャンスが幾度もあ
ったのにである。
 
 1日のウオーキングでは日の短いこの時期ではこれが限界ではな
いかと思える。途中大勢のボランティアの皆さんが面倒みて下さるの
で、大変助かるが、その苦労は大変なものだと思う。
最後の方の大平山近辺では真っ暗な山の中で、カンテラを灯して道
案内をしていただけ る。最後の方では10時頃までもやるのだからそ
のご苦労は大変なもの。

 最後に塩尾寺に着いて、そこから3Kmほど急な勾配のコンクリー
トの坂道を下る頃は足の 靴下(5ツ指)が食いこんで痛くてたまらず
お腹も空いて限界に近付いた。でも、幸いにもゴー ル近くに親戚が
あり、温かい歓待をうけて疲労は消し飛んだ。ただ疲れ過ぎていたた
めか 折角のご馳走は胃が受けつけなかった。糖尿の治療を受けて
いるが、同じ糖尿を患っている皆さん、頑張れば56Km位なら走破
できるはずです、ゴルフも出来ますよ!

 最近はウオーキングが流行で、各地で様々な催しが開かれている
が、毎年東松山で開催される「日本スリーデーマーチ」が規模におい
て最大であろう。これには世界各国から参加した延べ8万人ものウオ
ーカーが最長50kmを3日間に渡り歩くもので、その一部を30km程
歩い たが、比較的平坦な道ではあるもののシンドイものである。

 関東地区では、埼玉県の嵐山(らんざん)から旧鎌倉街道を鎌倉ま
で100Kmを3日掛けて 歩くものもあるようです。勝浦の熊野古道等
日本にも沢山ウオーキングの場所があります が、ニュージーランド
南島の「ミルフォード」トレッキングも魅力的なもののようで、案内によ
ると、グレイドワークを出発して途中1073mのマッキノン峠を越えサ
ンドフライポイントの終点まで54kmを3泊4日でトレッキングするも
のだ。

この六甲全山縦走は新田次郎の『孤高の人』の小説で加藤文太郎
がトレーニングで歩くものとして書かれています。興味のある方は新
潮文庫上下2巻を読まれては如何。(古本屋にしかないかも?)

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